SELinux を有効化または無効化する
Linux オペレーティングシステムのセキュア OS 「SELinux(Security-Enhanced Linux) 」を有効化または無効化する方法について説明します。
はじめる前に
  • SELinux の詳細については、オペレーティングシステムに付属のマニュアルを参照してください。
SELinux が有効化されているかどうかを確認する
SELinux が有効化されているかどうかを確認するには、以下のコマンドを入力します。
$ getenforce
Enforcing
SELinux が有効な場合は Enforcing が表示されます。 SELinux が有効ではあるものの SELinux ポリシールールが強制されていない場合は Permissive が表示されます。 SELinux が無効になっている場合は Disabled が表示されます。
SELinux を有効化する
SELinux が無効化されている場合は、以下の手順で有効化できます。
  1. 特権ユーザーでログインし、/etc/selinux/configSELINUX=permissive を設定して、オペレーティングシステムを再起動します。
  2. 環境内で利用するアプリケーションやミドルウェアを実行します。
  3. 特権ユーザーで以下のコマンドを入力して、アクセスが拒否されていないか確認します。アクセス拒否がなかった場合、コマンドを実行しても何も表示されません。
    # grep "SELinux is preventing" /var/log/messages
  4. /var/log/messages にアクセス拒否メッセージがない場合は、/etc/selinux/configSELINUX=enforcing を設定して、オペレーティングシステムを再起動します。 または特権ユーザーで以下のコマンドを入力して、SELinux を有効化します。
    # setenforce 1
  5. 非特権ユーザーで以下のコマンドを入力して、Enforcing が表示されることを確認します。
    $ getenforce
    Enforcing
SELinux を無効化する
SELinux を無効化するには、以下の手順を実行します。
  1. 特権ユーザーでログインし、/etc/selinux/configSELINUX=disabled を設定して、オペレーティングシステムを再起動します。
  2. 非特権ユーザーで以下のコマンドを入力して、Disabled が表示されることを確認します。
    $ getenforce
    Disabled
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